
教会というと、どんなイメージがありますか?とんがった屋根、十字架、賛美歌、牧師さん、パイプオルガン、聖歌隊、お祈り、お説教・・・・という感じでしょうか?日本人は、キリスト教=カソリックのイメージが大変強いようです。日本にあるキリスト教系の学校は、カソリック系のものが多くあるから・・・・なのかもしれません。
日本人が映画で観た「天使にラブソング」に登場する教会は、カソリック教会。シスターがたくさん出てきましたよね。日本人にとっては、あれがキリスト教のイメージだったのではないでしょうか?しかし、ウーピーがシスター達に歌わせた音楽「ゴスペル」は、プロテスタント教会から来たものなんです。では、プロテスタントとカソリックは、何が違うのでしょう?
一言で言ってしまうと、カソリックは「旧キリスト教」であり、プロテスタントは「新キリスト教」ということになります。発生した年代が違うのです。どちらも同じキリスト教であることに違いはありません。が、少々、考え方や習慣(?)に違いがあります。まず、代表的なのは、司祭の呼び名。カトリックでは「神父様」と呼びますし、 プロテスタントでは「牧師先生」と呼びます。結婚式でも、バージンロードの色が違うことに気づいておられる方もいるでしょう。カソリックは赤(緑を使用するところもあるそうですが)のカーペット、プロテスタントでは白のカーペットを使用します。日本のキリスト教式の結婚式は、ほとんどが白のカーペット・・・では、ないでしょうか?
そして、基本的にカソリックの方が規律が厳しいと言われています。その規律の厳しい教会にクラブ・シンガーのウーピーが現れ、プロテスタント教会スタイル(しかも、思いっきりアフリカ系アメリカ人のスタイル・・・)の「賛美歌」を教えるわけです。プロテスタントとカソリックが入り混じる、このちぐはぐな状況は、既にこの映画の面白いところなのです。
NYに旅行される方々が参加しているゴスペル・ツアーなどの教会は、プロテスタント教会。中でも「アフリカ系アメリカ人」(いわゆる黒人系)が通う教会です。賛美歌も独特のスタイルで歌います。手をたたき、足をならし、歌い、踊り、叫び・・・と、日本人がイメージする「厳かなキリスト教会」とは、全く違います。まるで、コンサート会場!彼らにとって教会は「祈りの場所」だけではありません(祈りはどこでもできると考えています)。教会に来る事は、彼らにとってバッテリーの充電をするようなところ。「今週、嫌な事ばっかりだったけど、教会に行ったら元気になっちゃった!」みたいなところです。参加者お互いが「今週も会えてよかったね!」「来週もまた頑張ろうね!」みたいな感じで、握手をしたり、抱き合ったりして「生きている歓び」を分かち合います。「OOさんが、婚約しました〜!」「OOさんが、病気で今日は、欠席です。早く元気になるように、祈りましょう!」と、牧師さんが参加者に呼びかけたりもしますし、なんだか集会所のようなところです。昔のように「説教」スタイルをとる牧師さんも、あまりポピュラーではありません。
クワイヤー(聖歌隊)のイメージも、現在のプロテスタント教会では、イメージが違います。映画で見るようなローブ(ワンピースのような聖歌隊の衣装、写真右)を着るトラディショナルなイメージのクワイヤーは減り、Tシャツにジーンズ姿というカジュアルな衣装のクワイヤー(写真左下)もたくさんいます。あえて衣装を統一しないクワイヤーもいます。
私は毎週日曜日、お申し出のあった方に、私が通うゴスペル教会へのご案内をしています。ゴスペル・ツアーという大げさなものではないのですが、NYを訪問された方に少しでもゴスペル音楽の素晴らしさを体感していただくのが目的です。それに、教会での最低限のマナーや参加方法を知っていただきたいという理由もあります。
時々、教会の噂を聞いて日本人観光客がふら〜と入ってくることがあるのですが、そのときのマナーの悪さにビックリする事があります。突然ビデオカメラを回したり、写真を撮ったり、下着丸見えのジーンズに野球帽・・・・、献金の時間になるとお祈り中だと言うのに席を立って会場を出ようとする人もいます。教会のセキュリティーは、私の顔を見て「あなたの知り合い?」というジェスチャーを送ってきます。そういう時は、「絶対〜違います!」と、思いっきり首を横に振ります。
「知らぬが仏」・・・知らなければ失礼なことをしていることにも気づかないのだと思います。きっと、彼らも悪気はないのでしょう。ただ、知らないだけだと・・・。ですから、私のゲストには、教会でのマナーやルールをご説明しながら、ご案内をします。
教会訪問は、そんなにおおげさなことではありません。私がゲストを教会にお連れする際は、いつもこのように言います。「教会は、あなた自身を開放するところです。歌いたければ歌い、踊りたければ踊り、叫びたければ叫べばいいのです。周りの目を気にする事はありませんよ。皆、人のことなど気にしていませんから・・・。」
NYには、教会がたくさんあります。コンサート(レベルは、ピンからキリまでありますが・・・)も必ずといっていいほど、どこかの教会でやっています。コンサート情報などは、このマガジンでもどんどんご紹介(サポーターの方へは、私が訪問予定のコンサート全てをご案内しています)していきたいと思いますので、是非、毎週チェックしてくださいね。旅行会社もオプショナル・ツアーで、ゴスペル教会案内をしています。オプショナル・ツアーは、少々値段が高いですが、送迎のついているものが多いので、初めての方も安心ですね。
私が通う教会では、私のことを思って日本の国旗を教会においてくださるようになりました。私が毎週、日本からのゲストをお連れすることへの感謝と日本人ゲストへのリスペクトだと思っています。その「日の丸」に恥ずかしくないよう、これからもたくさんの方を教会へご案内したいと思います。皆さんも、教会へいって自分を解放してみてください。今まで、抱えていたストレスや重荷がなくなり、マッサージした後のような爽快感があるでしょう!詳細は、こちらへ。
第1回 ヨランダアダムス”day by day"
第2回 NYでプロのレッスンを受けてみよう!
第3回 NY最大!ゴスペルの祭典"マクドナルド・ゴスペル・フェスティバル”
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