a a

 

<文中のグリーンの部分をクリックすると、関連サイトへジャンプします。>

ゴスペル音楽界のファースト・レディ

シャーリー・シーザー

(写真上:BET2002年より)

シャーリーさんは、1938年、,ノースカロライナ州ダーラムという町で生まれました。牧師、ゴスペル・シンガー、ソングライター、レコーディング・アーティスト、作家として現在も活躍中。各賞を総なめにしているマルチ・アーティストの彼女は、11のグラミー賞, 18の ドーブ賞(クリスチャン・ミュージックで最も権威ある賞)、14のステラ賞(ゴスペル音楽界のグラミー賞)を獲得。これは、すべて獲得賞でノミネートではありません!アメージングなアーティストなのです! “The First Lady of Gospel Music”(ゴスペル音楽の女性第一人者)と呼ばれるのも、理解できますよね。

シャーリーさんは、第39代アメリカ大統領であったジミー・カーター(1977年〜1981年)以来、歴代アメリカ大統領の前でも、必ず歌を披露する機会を与えられています。まさにアメリカを代表する国民的大スターであることは、間違いありません。

シャーリーさんは、家族や友人と一緒に10歳から歌い始めたそうです。プロとしてのデビューは、マヘリア・ジャクソンを慕い、ゴスペル・クウィーンと呼ばれたシカゴ出身の「アルバティーナ・ウォーカー」が1950年代に結成した「The Caravans」(ザ・キャラバンズ)というゴスペル・グループに入ってからとなります。「The Caravans」は、当時、最も人気のあったグループのひとつでした。

音楽の才能に恵まれたシャーリーさんでしたが、彼女も人間です。思い、悩み、苦しんだ時期もあったのだそうです。そういう時、彼女の支えとなったのは、お母さんの言葉だったとか。「あなたは、神様から音楽の特別な才能を与えられたでしょ?その才能を正しく使って欲しいと、神様は、あなたに期待しているの。あなたの周りの人も、あなたにその才能を生かして欲しいと期待しているの。だから、神様や周りの人の期待を裏切ってはダメよ。それがあなたの使命なんだから。辛くても頑張って!」(写真:1997年グラミー賞より)

「The Caravans」を出て、ソロ活動と音楽伝道の活動を開始。彼女が凄いな〜と思うのは、ボーカリストとして成功していたのに、その後大学を卒業すること。しかも、計算すると46歳のときに卒業しているのです。40歳を過ぎて、また勉強に戻ろうと思う人、何人いるでしょうか?どうしても毎日の仕事や家族の世話に追われてしまい、大学に入る・・・なんて、現実問題、難しいもの。私なんて、特に勉強が大嫌いでしたから、学校生活に戻るのは、そうとうな勇気が要りますね(笑)。

レコーディング生活40周年を讃えるイベントでシャーリーさんは、こう歌っています。「今のあなたは、神様があなたのことを忘れてしまったように感じているかもしれない。もう、これ以上やっていけないと、あなたは思っているかもしれない。でも、神様はあなたのことを忘れてなどいませんよ。神様は、また、あなたに教えてくれますよ。どうすればよいかを。今は、どうしてよいかわからないかもしれないあなた。でも、大丈夫、神様はあなたに教えてくれますよ。」映像は、こちら。(写真右:2006年グラミー賞プレスルームにて)

ここで、アメリカのゴスペル仲間の間で語られている彼女にまつわる素晴らしいエピソードをひとつ。あるキリスト教イベントのプロデューサーが、シャーリーさんをゲストとして呼んでいました。が、これが思ったほどの資金が集らず、シャーリーさんへのギャラやスタッフへのお金が払えない状況になってしまいました。アメリカではここで、雲隠れしてしまうプロデューサーも多いのですが(とんでもない国でしょ?)、このプロデューサーは正直に彼女に状況を話したのだそうです。

出演を断るかと思いきや、シャーリーさんはこういったのだそうです。「私へのギャラは心配しないでください。スタッフやミュージシャン、イベント経費の支払いを、まず済ませてください。集った観客に罪はありません。全てはプロデューサーである、あなたの責任です。二度とこういったことが起きないように約束してくれるのであれば、私はノーギャラで出演します。これは、私からあなたへの投資ですよ」。

私もプロデューサーという仕事をしていますので、この状況、本当によくわかります。イベントやコンサートは、ひとつ間違えばプロデューサーは、大変な損害を抱えることになります。私も経験があり、一年分の稼ぎが全て泡と消えたこともあります。きっと、このプロデューサー、彼女が神様に見えたと思います。そして、二度と同じ過ちを繰り返さなかったことでしょうね。このエピソードは、ゴスペル音楽業界に知られ、ますます彼女の人間としての器の大きさがクローズ・アップされることとなりました。

大ヒット曲となり、私も大好きなシャーリーさんの十八番でキャラバンズ時代に録音した「Sweeping Through The City」(映像は、こちら)をご紹介します。なんか、この曲を聴くとスッキリするんですよね。都会で毎日のように起こる事件のニュースを見ると、この歌のようにネガティブな気をSweeping(一掃)したくなります。映像は、アメリカのBET(ブラック・エンターテイメント・チャンネル)で放送されたものです。キャラバンズ時代のメンバーも登場していて、とっても楽しいですよ。(写真左:BET2005年プレスルームにて。ヨランダ・アダムス、カーク・フランクリン、ドニー・マクラーキンと)


最後にシャーリーさんのコメントより「I cannot sweeten the Atlantic Ocean, but I can take a pitcher out of the ocean and sweeten that」(私は、しょっぱい海水の大西洋を甘くすることはできません。でも、ピッチャーで少し海水をとって、それを甘くすることはできますよ)

ノースカロライナ州にあるMt. Calvary Word of Faith Church in Raleigh教会の牧師を夫であるHarold I Williamsと共につとめながら、70歳を越えた今も、現役アーティストとして活躍しています。一度、本当にお会いしたいと思っていたシャーリー・シーザーさん。今年のゴスペル・フェストでインタビューできることが、本当に楽しみです。

フェストのチケットは、GOSPEL NOWのショップとチケットマスターで発売されています。是非、この素晴らしい機会をお見逃しなく!

GOSPEL NOWショップは、こちら

チケットマスターは、こちら

 

また、今回、この同じステージに私が震災後から立ち上げている「Don't Give Upジャパン」(公式サイトは、こちら)がパフォーマンスできることとなりました。一緒に出演してくださるシンガー、ダンサー、クワイヤー、ディレクターを募集します。この情報が必要な方は、メールでお問い合わせください。メールは、こちら

2012年3月18日

過去のバックナンバーを読みたい方は、下記をクリックしてください。

Copyright©2008 GOSPEL NOW All Rights Reserved.